北海高校サッカー部3年の中村晟豪です。
いつも北海高校サッカー部を応援・サポートしてくださり、ありがとうございます。
突然ですが皆さんは自分の身長を気にしたことはありますか?
私は北海高校サッカー部で1番身長が低いです。もしかしたら北海高校の男子でも1番低いかもしれません。そんな私の身長は157.6センチです。この身長はだいたい日本人女性の平均身長、平安時代末期の男性の平均身長だそうです。現在の日本人男性の平均身長は170センチほどなので、遙かに低いことがわかります。
私は低身長で生きてきていろんな経験をしました。私は生まれてから、周りに比べて身長が高かったわけではないですが、低すぎるわけでもありませんでした。ですが、中学生になり周りの友達に成長期が訪れました。そうして身長が一気に伸び、自分よりも身長の低かった人に抜かされ、高かった人とは差が開きました。 歳を重ねるにつれ、身長を気にすることが増えていると感じています。
では、どういった時に自分の身長が低いと感じるでしょうか。 例えば地下鉄や、バスに乗ってくる小学生、中学生と身長が変わらないことや、クラスメイトの女子よりも身長が低いこと、前に人が立つと何も見えない、高い場所に手が届かない、椅子に座った時に足が地面につかないなど、普段の生活で身長が低いということを感じる場面は多々あります。
その中でも、私には忘れられない出来事があります。ある日、サッカー部の友達と歩いている時、前に歩いていた女子高校生を抜かしました。
その時後ろからある言葉が私の耳に聞こえてきました。「小学生みたい」と。
周りの友達は身長が高かったので自分に言ってるのだと確信しました。私は身長が低いだけでこんなこともあるんだなと驚き、忘れられない出来事となりました。
ですが、身長が低いことは嫌なことばかりではありません。
例えば、みんなが窮屈そうなところがそうではなかったり、小回りが効く、いじってもらえる、サッカーでいえば相手に潜り込めるなど、他にもいいことはあります。
しかし、いい要素がありながらも、私は今まで身長が低いということを短所と捉えることが多かったです。
世の中、何においても身長が高い方がいいとよく聞きます。スポーツでも身長が高い人が有利、恋愛においても高身長がモテるなど、身長が低いよりも高い方がいいと思う人が多いと思います。
このような理由から、私は何かと不利に感じた時に身長を言い訳にすることが多くなっていました。
しかし、ないものをねだっていても意味はありません。
「自分は身長低いから仕方ない」などと言っていたところで、現状は何も変わらず、今ある自分の弱みから逃げているだけです。これは問題解決には何も繋がりません。これがいままでの自分でした。
しかし、私はある言葉を聞いて身長が低いことに対する考え方が変わりました。それは「ハエのようにたかれ」という言葉です。
これはハエがたかるようにボールにたかれということを意味します。
この言葉を聞いた時にビビッときました。
これは自分のための言葉だと。
チビの生きる道だと思いました。
今自分に与えられているこの身体で、マイナスばかりをみるのではなく、プラスの要素を大きくし、長所として活かしてマイナスを補う。今まで短所と考えていた身長を武器として考えるようになりました。そして自分の弱さに目を背けるのではなく、小さいなら小さいなりの勝ち方をみつける、本気で向き合って改善しようとする。その姿勢が大事だと気づきました。
これは身長だけではないと思います。
自分の弱さが出た時に、逃げずに改善するために向き合う。考え方によっては短所だと思っていた部分が長所になることもあると思います。
私はこのラストシーズンで本気で課題と向き合い、身長を最大限に活かし、全国でたかるハエになります!
最後になりますが、明日6月12日水曜日から、令和6年度全国高校サッカーインターハイ北海道予選の1回戦が始まります。 チーム一丸となり一戦必勝で闘いますので、これからも北海高校サッカー部の応援をよろしくお願いします!
ご拝読ありがとうございました。
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