北海高校サッカー部主将 3年の川合航世です。
私のサッカー人生は小学3年生から始まり、小中高とキャプテンを続けてきました。初めてキャプテンになったのは小学6年生の春です。周りと比べても特別上手だったわけではありません。6年生が2人しかいなかったので、先にサッカーを始めた私がキャプテンを任されました。当時の私は、キャプテンなんてみんなを代表して挨拶をするだけだろうと思っていました。しかしその浅い考えは早々にして間違いだと気付かされました。 6学年合わせて20人程度のチームに、サッカーを教えてくださる”指導者” はいませんでした。少ないように聞こえますが、小学生の私には20という数はあまりにも多く、初めは全然思うようにいきませんでした。それでも毎日、2時間分の練習メニューをノートにまとめてから練習に行き、反省し続けてなんとか1年間やりきることができました。
この経験が私にキャプテンに必要な責任感とリーダーシップを学ばせてくれました。これらの話は私個人の経験談ですが、同じように他の人もそれぞれ違った経験をしてきています。だからこそ、ひとつにまとめるのは難しいのです。私は北海サッカー部のキャプテンになってから「冷たいキャプテン」と言われ続けてきました。心のどこかで、チームについて来れない仲間、頑張れない仲間を見捨てていたり、誰にも頼らず1人で突っ走ったりしていました。だからうまくいきませんでした。それを、自覚してから「あたたかいキャプテン」になるために仲間と向き合い寄り添ってコミュニケーションをとることを意識するようにしました。その過程で、あるひとつの考え方に出会いました。 それは「信じる力」を持つということです。私は初めのころ、仲間を信じることができていませんでした。しかし、1番近くで共に努力してきた仲間ですら信じることのできないキャプテン、そんなのはキャプテンとは言えない!と強く思えるようになり、今ではみんなのことを頼って助けられながらチーム作りに励むことができてきます。諦めるのは簡単ですが、諦めず努力を続けることは簡単ではありません。でも信じる力を持って努力し続けることができれば必ず結果がついてくると確信しています。仲間を”信”じて”頼”ることが信頼を築く上で大切だと思います。こんな私を信じてここまでついてきてくれたみんなには本当に感謝しています。
3年間、苦しくて辛い時もあったけど、みんながいてくれたから今の自分があります。まだまだみんなとサッカーがしたい。みんなと最高の景色をみたい。だから最後の1秒まで仲間を信じて、自分を信じて、やってきたことを信じて、北海らしく闘おう!
ご拝読ありがとうございました。

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